JR中央線の駅（山梨県）のホームから飛び降り、電車にはねられ、死亡した。
新聞で読んだ。同校は都内の、山梨県なんて遠く離れた未知の土地だ。この人は、多分降りられなかったんだと思った。
降りられなかった。自分にもそういう経験があった。彼があったかもしれない自分の姿だと思うと、怖かった。
新聞を見た日から、死ぬということを考えるようになった。別に自殺したかったとか、そういうつもりでもなかった。けれど、たくさん揃えたコレクションも、趣味も全部無駄だと思うようになった。そこに、体良くミニマリストの考えが嵌まり込んだ。お金が貯まるようになった。身軽になった。
考え込む夜は、布団以外いらないかなとか思っちゃったりする。でも昼になると、やっぱり捨てられないとか、そういう葛藤の中で生きている。
目に入る景色がスッキリしていると、自分も気持ち良い。身辺整理から始まったのだとしても、結局はそこに辿り着きそうなものである。
いつか山梨県に行きたいと思う。見ず知らずの、なんの接点もない自分だけれど、あの日の涙の分、弔いたい。
まとまりのない文章ですみません。
