モアレた日記

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なんだこの自己満ブログ

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自分という商品をどう加工するか

 

月一更新を目指していたのですが、いつのまにか10月が終わってました。以下10月の下書き文を載せておきます。

 

 

・自分という商品をどう加工するか

 

「本当の自分を探して、インドに行ってきました」

こんな言葉はよく聞くが、実のところ「本当の自分」は存在しない。自己とは他者が存在することによって初めて生まれる。言葉が差異の体型(単体では意味を持たず同じ体系内での他の記号との差異によって初めて意味が生じるということ)であるのと同様に、自己は他者によって決定される。

例えば、学校に通う人は学生という仮面(ペルソナ)を付けている。家に帰れば子供という仮面を付ける。場面場面に合わせて、それに相応しい振る舞いをしているうちに、それが性格(パーソナリティ)になる。つまるところ、パーソナリティとはペルソナの集合体なのである。

話題は転換するが、最近の就活ではやたら「自己分析」を求められる。この前参加したセミナーでは「小学校から高校まで振り返ってみましょう」なんて幼い文言を付けられた、B4の紙を貰った。一体何を求められているのか。B4に人生が収まってたまるかという怒りと、本当の自分など存在しないのに、という虚しさで変な汗をかいた。

みなさん、自己分析などしなくて良い。なぜなら分析対象は存在しないからだ。

ということで、私は就活用のペルソナを作ることにした。面接だのなんだのは、そのペルソナを最大限理解してもらえるように振る舞えばよい。でもだいたい、それが難しいのよって話は、見なかったことにしよう。今のところは。