モアレた日記

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なんだこの自己満ブログ

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ハンターハンターがお前をショタコンにするのではなく、お前がショタコンだということをハンターハンターが暴く

 

こんにちは、りへまるです。

 

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最近HUNTER×HUNTERを再履修しています。

前に確か天空闘技場編までは読んでたと思うのですが、無料期間が終わっちゃってその続きが読めなかったんですよね。

とりあえず、ハンター試験編・天空闘技場編・ヨークシン編を読み終えたので感想をまとめます。

 

ハンター試験編

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みんな大好きハンター試験編。とにかくこの辺で上手いのは「ヒソカ=モロウ」というキャラクターを生み出したところですよね。ハンター試験のストーリーの構造・テンポも天才的ながら、ヒソカの作りだけは普通の漫画とは一味違う。

一昔前の敵は、何か大きな野望があったり、悪だったり…だからヒソカのような純粋な戦闘狂タイプってちょっと珍しい方だったと思います。でもまあ、それでも単純な戦闘狂ならたくさんいる。ヒソカというキャラがすごいのは「キモい」ところなんです。

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キモッ…

このキモさがありつつ怖い感じで、「小物感」無しに描ける冨樫は神的にすごいと思う。多くの漫画家がこういうサイコパスを描こうとして、失敗するところでもあります。

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例えば「暗殺教室」に登場する鷹岡は典型的なサイコパス(?)で、まあ小物なんですが、ヒソカのような不気味な感じは無いんですよ。それってこいつがあくまで私たちの感覚と同一線上でサイコパスをやってたからだと思うんです。具体的に言うと、「人を殺すのってちょっとスカッとするよね」っていうちょっと共感できるところの先にいる人間、みたいな。

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で、一方でヒソカって「その人間を成長させて、完全に熟した状態で命を刈り取ることで性的興奮を感じる」。

これって完全に私たちの理解の外にある感覚じゃないですか。そこにある意味神秘的で、不可侵なヒソカの「キモさ」の領域があるような気がするんですよ。

 

天空闘技場編

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天空闘技場は、HUNTER×HUNTERの魅力の一つである「ゴンとキルアの関係性」がフィーチャーされます。特にゾルディック家にキルアを奪還しに行った際のゴンの「友達になるのに資格なんかいらない」「友達の家に来ただけなのに試されるなんて間違ってるから」という台詞からは直視できないほどの光を感じます。対してキルアもゴンに絶大な信頼を寄せていて…

というか仲が良すぎて心配になるくらい仲が良い美味しいあああああああああああああかわいいなああああああゴンキル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ずっと仲良くしててほしい………じゃれ合っててほしい…………レオリオパパとクラピカママの元で幸せに暮らして……

すみません、取り乱したのですが、少年同士の友情というのは眩しく尊いものです。一生見ていたい。

 

ヨークシン編

ヨークシン編は、一風変わってクラピカのターンでした。

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クラピカのターンとゴン&キルアのターンはトーンが全然違います。これをダブル主人公スイッチシステムというそうです。この二つの切り替わりもまたHUNTER×HUNTERの魅力の一つ。

クラピカは、直情的でありながら、頭の良いキャラクターとして描かれます。これがまたゴンとは対照的になってて、「一族の仇のために敵を殺すこと」と「自らの正義」のなかで揺れ動くのがまさにダークサイド主人公って感じで!今風!!

いわゆるエヴァンゲリオンのシンジ君や、東京喰種の金木研のような、アダルトな「悩める主人公枠」なんです。

少年誌でありながら、ハードボイルドな世界で戦うクラピカはまさに「美しいゴルゴ13」。でも「念」という概念が、ハードボイルドにちょっとクセのある味付けをしている。それがもうたまらんのですよ。

映画化とかしたら映えそうなくらいまとまりもいいしね。最高でした。(もうしてるのかな?)

 

まとめ

死ぬほど面白いのでみんな読むべき

 

グリードアイランド編と蟻編読んだらまた書きます。

 

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