夏の間、アリたちは冬の食料を蓄えるために働き続け、キリギリスはヴァイオリンを弾き、歌を歌って過ごす。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとするが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死んでしまう。
アリとキリギリスの話は、要するに怠け者は馬鹿を見るから真面目に生きなさいという話だ。でも、本当にそれだけの話でいいのかと自分は思う。
アリは生まれた時から、家族にも家にも恵まれていて、仕事もある。それに比べてキリギリスは一人ぼっちで、家もなく、歌以外なにも知らない。もしアリに生まれていたら、キリギリスだって働いて冬を生き延びていたかもしれない。アリがキリギリスに生まれたなら、夏の楽しさも、一人ぼっちの苦しみも知っていたかもしれない。
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自分は、今まで沢山の「過激派アンチ」と呼ばれる方々と話をした。時にTwitter、掲示板、とあるサイトのコメント欄で。芸能人、インターネットの有名人対して、中には漫画の中の登場人物に対して憎しみを抱く人もいた。
なぜ、こういった行動をするのか。それについて話してくれた人もいた。以下抜粋するのは、とある漫画に対し過激なアンチ行動をしていた人の発言。
以下抜粋
「作者先生の売り方には、何にも文句はない。」
「主人公の趣味や行動があまりにも自分と被っていて、自分が死ねと言われているようで許せなかった。」
その他の人の発言では、「あの人は、自分の親に似ているから」「アンチ活動で、界隈から認められたかった」など。
アンチかアンチである原因は、作者や有名人、作品にとってどれも全く遠いところにあった。多くの原因は、その人の生まれ育った環境だった。
「アンチは下水道の蝿と同じだ、だから人間じゃない」
こう言及するツイートが、三万リツイートを超えていた。
キリギリスは、蓄えのあるアリたちに救われたという結末の話もあるらしい。彼を怠け者と笑う人達は、アンチやアンチに苦しむ人達を、本当に救えるのだろうか。
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